Novel
□身長差
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このごろ俺はふと思う事がある。
それは―…
「なあ、日吉!」
「何です?向日さん」
「俺いまムショ〜ッに気にくわないことあんだけどさ…」
「だから何なんですか?」
日吉ははやく言わんとばかりに俺に言ってくる。
「…なんでお前はさそんなに背が高いんだよ!?」
「……遺伝だからじゃないですか?」
日吉は一瞬間を開けた後すぐに答えてくれた。
「遺伝〜!?でもさ、父ちゃんはデッカイんだぜ!なんで俺はこんなにちっさいんだよ!」
「知りませんよ。食べ物の好き嫌いが関係してるんじゃありませんか?」
そんな日吉の淡々とする答えに俺はなっとくいかず、小さい子供の様にダダこねている。
「…何でいきなりそんなこと聞いてくるんです?」
「…だってさだってさ…」
俺はそのことをあまり言いたくなく言おうとするがやっぱり喋るのを拒んだ。
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