立海
□柳’s HAPPY BIRTHDAY
1ページ/3ページ
「はっぴばぁすでーやぁなぎぃー♪はっぴばーすでぇでぃあやぁなぎぃー♪はっぴばぁすでーto youー♪」
「・・・なんだその不気味な”to you”だけ発音が無駄に良い歌は」
柳が珍しくツッコミをしてくれたので
「へっ?いや柳のための素晴らしい歌。CD化されるんだって」
ノッてみた
「はぁそうか。では俺が初回限定版を買っておかないとな」
「・・・えっ?」
「なんだ何か変なところでもあるのか?」
「やなっ・・・やなななやな・・・柳今ボケた?」
「・・・そうだが俺がボケては変か?」
「いっやぁーべっつにぃー?」
とっても変で天変地異しそうです。なんて言いません、ってか言えません
やっぱり誕生日だから少し成長したのか?レベルアップ的な?
「そういえば柳プレゼント何が欲しい?」
「なんでもいい」
そう言うけど今までなんでもよかったことはないんですが・・・
いや結局は受け取ってくれるんだけど・・・いやあの、難癖をつけてくるというか・・・
なので今回はパーフェクトなプレゼントを送るんだっ!!
あ、どっかの変な言葉叫んでる部長さんと一緒にしないでね?
ということで選びに選んだプレゼント・・・
それは・・・
ノートブック!!×10
だってデータ書くならノート必要じゃん!!って思ったんだ
今まで気づかなかったとか何してたんだろう私
ということで部活帰りの柳に渡そうと思って鞄のなかから用意しようとするが・・・
ない。・・・ない。ない。ない。ない。
なんでないんだ?!昨日の夜確かに入れた。入れたは・・・あっ!!
朝メッセージもつけようとして出しっぱなしにしてたんだあぁああ!!
ヤバイ・・・ヤバイヤバすぎる・・・
柳悲しむかなぁ・・・
時計を見ると部活が終わる時間はあと15分・・・家に帰るのは往復で30分はかかる・・
それに柳と帰る方向違うし
今日はしょうがない、明日渡そうと思って帰ろうと下駄箱に上履きを入れると
「帰るのか。誰か待っていたのではないか?」
後ろから柳に呼び止められたので
「えっ?!いやっちょ待ってない待ってない!!明日の朝会のミーティングしてただけだって!」
焦ってしまい嘘がバレバレな口実を言ってしまった
「あぁそうか・・・じゃあな」
「えっとあぁうん・・・じゃ」
私は柳に何も言えずに帰り道を歩いた