中編集
□ごー
1ページ/1ページ
「バーみたいなとこなんだけど…、紗倉さん、割と酔ってて。
俺がちょっと電話で1、2分席空けてるうちに物凄い量のお酒頼んじゃってさ」
「え゜」
本格的に嫌な予感しかしない。
ていうか話聞く限り最低だな自分。
ちょっとした寒気を感じつつ、続きを促す。
「…まあ、俺が割と悲惨なことになったんだけど、
……割愛」
割愛………。
「家解らないし、俺ん家に連れ込むのもアレだったから、
会社戻って仮眠室に寝かせといたって訳」
「…それは申し訳ないことを。
でもそれはそれとして、誓約書はいつ」
「大量にお酒頼んだ後。酔いながらも反省したっぽくて、作れって言われて」
作った。
さくっとそう言ってのける目の前の男に全力で突っ込みたかった。
断れよ!!つって。
けれど、コイツの話を鵜呑みにするなら…
なんていうか私が悪いわけで。
寧ろかなりお世話になったみたいで居心地が悪い。
.