拍手夢小説 : 向日岳人
「好きだ」
真剣な瞳で岳人は私を見つめる。
その真っ直ぐな目に、私の姿がぼんやりと映る。
「慈郎と別れて、俺にしろよ」
私は芥川君と付き合っている。
だけど最近、彼には気になる女の子が出来たらしい。
でもその事を必死に隠している。……言わば浮気だった。
その事を岳人に相談した結果が…これだ。
「…岳人は、友達だよ」
曖昧に笑っても、彼には通用しなかった。
「俺は浮気なんかしないから」
(そんな目で見ないで)
耐えられなくなって視線を逸らす。
そんな私に気付いたのか、無理矢理抱き寄せられた。
「お前以外、見えないから」
(その目に映る私は、最低な女だから)
私はゆっくり背中に手を回してしまった。
(もう、もどれない)
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まさかの浮気小説…!
私が書く向日は向日っぽくないのです。
まぁ誰でもそうなんだけど!