拍手夢小説 : 向日岳人



「好きだ」


真剣な瞳で岳人は私を見つめる。
その真っ直ぐな目に、私の姿がぼんやりと映る。


「慈郎と別れて、俺にしろよ」


私は芥川君と付き合っている。
だけど最近、彼には気になる女の子が出来たらしい。
でもその事を必死に隠している。……言わば浮気だった。
その事を岳人に相談した結果が…これだ。


「…岳人は、友達だよ」


曖昧に笑っても、彼には通用しなかった。


「俺は浮気なんかしないから」


(そんな目で見ないで)

耐えられなくなって視線を逸らす。
そんな私に気付いたのか、無理矢理抱き寄せられた。


「お前以外、見えないから」


(その目に映る私は、最低な女だから)

私はゆっくり背中に手を回してしまった。



(もう、もどれない)




**
まさかの浮気小説…!
私が書く向日は向日っぽくないのです。
まぁ誰でもそうなんだけど!



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