dream
□trick or kiss?
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下校中、後ろから肩をとんとんと叩かれる。
「お菓子ちょーだい」
振り向くと、首をかしげにっこり笑顔で手を差し出すブン太の姿。
例えわざとらしくてもこんな可愛い笑顔で来られたら、誰だってお菓子の一つや二つ恵んであげたくなる。しかも好きな人なら尚更。
しかし生憎今の私には持ち合わせているお菓子も、お金も無いのだった。
「ごめん、今なにもない」
そう言うとブン太の顔から一瞬にして笑みが消え、
いつもの冷ややかな瞳に戻る。
「じゃあガムでいい」
「ガムも無いの」
ブン太が黙り込む。だけど差し出した手は一向に引っ込む様子は無い。
私はごそごそと財布の中を見たけれど、5円しかなかった。
「よし、わかった。お前、お菓子くれないんだな」
「…まぁ、今持ってないし、うん」
ブン太は一瞬にやりと笑うと、急に顔を近づけてきて
「じゃあ、いたずらする」
奪われた唇。
あまりに突然だったので、避ける術が無かった。
…それともブン太だったから避ける必要も無かったのか。
「…抵抗しないんなら、もっとするよ?」
そしてまた甘い悪戯にはまる
***
なんぞこれww
ハロウィンネタを書きたかったんだけど…違う!これは違う!だれかつっこんで!