歌詞

□くれないの雨
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わがままな雨が ポツリポツリと
黒い染みになっていき
やがて絶望の海へと

傷つき痩せた心 虚ろなまなざしは
何もない宙(そら)へと
ゆっくり瞬きをする

大好きな歌 おかしくて悲しい歌
右耳から左耳へ
歌詞を口にするけど
歌声は聞こえない

雨が降って 雷が鳴った
星は輝く
真っ暗の部屋の中
僕は瞼閉じて
闇に溶け込んでいく



あふれる赤の中 聞こえる命の叫び
また雨が降ってきた
黒い染みが消えない

重く苦しい身体中が痛い
もう少しだから
何も感じなくなるから

大好きな歌 愛しくて悲しい歌
リピートし続ける
歌詞を口にするけど
歌声は届かない

まだ止まぬ光る空よ
灯火は消える
真っ暗の部屋の中
僕は瞼閉じて
闇にとらわれていく



ねぇ どうして ねぇ どうして
僕は何のために


ねぇ どうして ねぇ どうして
僕は何のために...?



空は唸り 風は嘆く
僕は笑う
彼岸花 紅く燃えて
僕は虚ろな目で

雨がやんで 光りさした
悲しき日よ
戯れる蝶たち
僕は瞼閉じて 歌いながら
闇に溶け込んでいく


動かなくなる







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