幻想巡笑〜銀侍遊戯〜
□第六訓*昔と今と変わらぬ友と
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別に過去を....
父さん達のことを
知られたくないわけぢゃない
隠したいわけでもない
両親は攘夷戦争に出た
家がない
それは親がもういないということ
それがバレたくないわけでもない
あたしはここに産まれてから
【あ】じゃなく
湊あになった
どちらも同じあであり
あたしは【あたし】のまま
今のあたしを
偽ってるわけでもない
でも湊あを
知られてしまったら
もうあたしは【あ】じゃない
ここで...この世界で産まれた
あになる
今はまだ...ただ.....
あたしは.....【あ】で...
そのままでいたいだけ
過去とか昔はなしにして
まだ....今は
せめて...
もう少しだけでいい...
ただのあでいたい
考えられてしまったら
知られてしまったら
【あたし】...あたしを...
湊 あというあたしを
まだ知られたくない
あたしはまだ...
まだ....【あ】で...
この世界の...
湊 あじゃなくて
あたしは
【あたし】で...
確かに存在していた
確かに生きていた
【あ】で関わりたい
まだ【あたし】で...
【あ】でいたいから
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昔のことは
今でも...
...今だって思い出す
色んな奴と笑って喧嘩して...
そんな毎日の中
俺は...攘夷戦争にでた
誰かが【俺】を【白夜叉】と言う
色んな奴が
【俺】を【白夜叉】だと呼んだ
いつからそんな名が
ついたのかは知らねェ
俺は【俺】で...
...【白夜叉】は俺で
色んな奴の死を見てきた
俺は誰も護ることなんて
できやしなかった
もう二度と
大事なもんなんて
もつことさえしたくなかった
俺は【白夜叉】で
でも俺はただの【俺】で
昔の俺を...【白夜叉】を
知られたくはない
不甲斐ない
大事なもんさえ護れねェ【俺】
もうただの【俺】に
俺は【俺】に....
過去や昔のことはぬきにして
ただ俺は....
....ただの..【俺】だけを...
.......俺は
....【俺】でいたい
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昔と今と変わらぬ友と
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(あたしは【あたし】)(俺は【俺】)
(ただ...今は)(...今だけは)
(あたしは...)(俺は...)
(【あたし】自身で)(【俺】自身を)
(関わりたい)(見てほしい)
(あたしはただの【あたし】で)(俺はただの【俺】で)
((いたい...ただそれだけ))