Better Than Nothing! 〜何もしないよりまし!〜
□1話 不機嫌な転校生
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しばらくこころのなかで自虐的なツッコミをしていると、やっとこさ校門が見えてきた。
取り合えずお客様用の玄関(と思われる所)から勝手に入り、新品の上履きはいて校内に入った。
オバン「あれ?見ない子だね。」
受け付けのオバンに見つかった。最近の学校はセキュリティー重視の学校もあるくらいそっち方面ではレベルが高い。
受け付けなんてレベル1だ
。
別に、悪いことしに来ているわけでもないんだし堂々としてればいいだけ。
雫「今日からこの学校に転入することになってるんですけど。」
オバン「ああ、君が。」
そう言って書類をパラパラめくってからこっちを見た。
オバン「神崎 雫さんだね。ようこそ、桜西高へ。」
見た目50歳位だけど、いい笑顔をするオバンだな〜。
オバン「取り合えず校長室に行ってね。ここからすぐのところにある階段上って正面だからすぐにわかるよ。」
雫「ありがとうございました、おねえさん。」
オバン「あら、いいのよ?気を使わなくても。あたしのことは森永さんって呼んでね。」
どっかのお菓子メーカーのような名前の人だった。
確かに毎日キャラメル食べてそうな顔してる気がしなくもなくもなくもない。
森永さん「気をつけて行ってらっしゃい!」
へ?何が?
と思ったが、あからさまだとよくないので苦笑い程度に顔に出す。
あなたの話だと少し歩いて階段上がった正面の部屋に行くのに何を気を付けるんだ?
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