□No.3
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『ぇ、ヤダょ…そんなパシ
リみたいなの。セバスチャ
ンに頼めば良いじゃん』
「……」
あからさま嫌な顔をしなが
ら断った私の顔を睨み付け
てきた。
「セバスチャンゎ僕が頼ん
だ仕事でいない、僕も午後
から用事で屋敷を抜ける」
『……バルド達ゎ?』
「あいつらゎ明日のパーテ
ィーに備えて準備がある」
淡々と言葉を綴るシエル。
私だけ何も用事が無いと言
いたいんだろう。そんなシ
エルに言い訳の無くなった
私ゎ呆気なく折れてしまっ
た。
『もぉ……いけばいいんで
しょ?行けば…!』
「フン、最初から黙ってい
けば良いんだ」
鼻で笑いながら私に届け物
とやらを手渡してきた。
『キーッ!むかつくんだけ
ど、その言い方!』