同性short

□ツンデレ姫
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今日は白石部長の家に遊びに行く約束をした。なんや恋人の関係になって初めて一人で部長の家に上がるから無駄に緊張している。そんなん俺らしくもない。インターホンを迷わず押した。

するとすぐにドアが開く。


「いらっしゃい」


「へっ!?」


部長の声は聞こえたが、最初に出てきたのは彼の飼い猫−エクスタちゃんやった。
そのせいで俺の第一声は間抜けた声になった。


「すまんな〜どうしても光に会いたかったらしくてな」


「にゃー」


エクスタちゃんは俺に飛びつくなり今は腕の中にいる状態や。白石部長は俺に入るように手招きしてきた。俺は丁寧に靴を置く。


「二階の奥の部屋にいとって」

「ほな、エクスタちゃんも連れて行きますね?」

「任せたで」


部長から了承を得て階段を上る。


「奥って‥ここやんな?」


答える筈のないエクスタちゃんに囁いてみた。いつもは謙也さん達と来るから別の空間に思えてくるのだ。

ドアノブに手を掛ける。


ガチャ


「……変わってへんな」




毒草の図鑑やら植物の本が机にぎっしりと置かれている。ヨガの本まで‥本増えたんやない?


「四天宝寺album…」

俺は気になって手にとってみた。


「懐かしいな〜」

「!?部長いたんすか」

「光がコソコソ俺の部屋で何やるんかと思うてな」

「最悪っすわ」



albumを元の場所に戻す。


「見たいんやないの?」

「いや、別に部長見たかった訳ちゃうから」

本当は凄い気になる。白石部長の一年の時とか。恋人として全てのことを知っていたいと思う。


「別にそんなこと言うてないて。それが嘘やったら嬉しいんやけどな」

そう言って部長がalbumを持ったかと思ったら俺を姫抱きしてきおった。するとエクスタちゃんは俺から離れて部屋を出て行った。

「部長!?」

「一緒に見よや」

すぐにベッドの上に下ろされ、今は白石部長の脚の間に俺、俺の脚の間にはalbumが置いてある。すぐ近くで白石部長の手がalbumを捲っていく。


急にそれが止まった。
俺は不思議に思い部長の顔を見る。


「部ちょ…!!」

「‥名前で呼んでや。それにもう財前が部長やろ?」


いきなり唇が塞がり俺は固まってしまった。確かに先輩達は引退して今は俺が部長になっとる。白石部長はもっとやってほしいん?と言ってきた。俺はこのままでは喰われると思って考え
た。

蔵ノ介‥いや、なんかアカン気がする!
蔵ノ介さん?…駄目や!新婚さんみたいでいややな…。なんやろ(汗)

「…」

「光」

呼ばれてから気付いた。いつの間にか向き合っとるってことに。これは俺が折れない限り終わらないことも指している。

「…」

「光」

「…………蔵ノ介」

「んー、絶頂!!ご褒美やで」

「は?っえ…ちょっ………」


部長は唇を俺の顔中に落としてきた。
その一つ一つに音を立てて。






ちゅ ちゅ ちゅ








「顔赤いで?照れとるん??」

「くすぐったいだけっすわ」

分かってますって顔しとったから抵抗しといた。ほんま、部長には適わないっすわ。本人には絶対言わんけど。

「光」

「はい?」

「ずっと傍におってな」

「…気が変わらなければ」
−そんなん当たり前ですわ−


−離さないでずっと傍にいさせて−


「離さないに決まっとるやろ」

「!?………当然っすわ」






−俺だけのツンデレ姫−



‡あとがき‡

全ては原作での中一時代の白石がでてきたところから始まりました。

蔵、格好良すぎる!!
一年の時は可愛え〜
やべっ!今ので小説思いついたWWWWえ

的なノリで(笑)
可笑しな流れで書きましたがお付き合いありがとうございました。

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