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□○○○を貸してくれ
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「……飽きた。」
ジタンは呟いた。
その表情がとてもシリアスで勘違いする人もいるかもしれないが、その手にあるものを見て皆納得するだろう。
あぁ、今回も下らない話かと。
「俺の部屋にあるのはこれだけだし、全部飽きたしなぁ。よし、バッツの所いくか!」
ジタンはエロ本をベッドの上において、自室を出た。
エ ロ 本 を お い て
そう、これは下ネタである。
逃げるなら今だ!
と、忠告しているうちに到着。
「バッツー、エロ本貸して〜。ってどうした?!」
うつ伏せに寝るバッツに駆け寄るジタン。
「萎えた…。」
「は?」
「この本読みすぎて俺の「あーっわかった、わかった!」
こいつも同じだったかと少しため息をつくジタン。
「エロ本を貸してくれ、ジタン。」
(こいつの方が重病だな。)
「…って、今思い出したけど、この前俺とお前の全部交換したんだっけ。じゃぁ、借りても意味ないか。」
「そうだったー!!」
くそう、とジタンは床を叩く。
「仕方ないな、誰かに借りにいくか!」
「誰にだよ〜。」
ウォル?
あいつは角カタログしか持ってない。
フリオ?
この前漁ったけど、何もなかった。
あいつ男か?
「たまはもってないだろうし。」
「セシルは今出掛けてるしなぁ…。」
「「うーむ……。」」
少しの沈黙を破ったのはバッツだった。
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