「私たちの方が強いわ!」
「いーや、俺たちだね!」
「…どうした?」
めずらしくティファとバッツが張り合っているので、ライトは問いかけた。
「姉ちゃん!私たちの方が強いよね!」
「だから、俺たちだって!」
「まてまて、何の話をしている。」
「「騎馬戦!!」」
「騎馬戦……?」
「そう!姉ちゃんを乗せて、私が先頭、ウォルとフリオに支えてもらうの!」
安定感重視だし、乗るのは姉ちゃんだし、完璧よ!
と、ティファはガッツポーズ。
「いや、俺が先頭、ティーダとヴァンに支えてもらって、スコールを担いだ方が強いって!」
スピードは早いし、乗るのはスコールだし、完璧だろ!
と、バッツはガッツポーズ。
「っていうか、実際にやってみれば?」
「ジタン!?」
「審判は俺やるし?」
「「よし、やろう!」」
「そうと決まれば、仲間を呼んでくるぜ!」
駆け出すバッツ。
「ちょ、本気か?!」
「姉ちゃん!二人を呼びに行きましょ!」
「おっおい!」
ティファに手を引かれて、ライトはやっと気づく。
(声をかけなきゃよかった。)
残念ですが、遅かったようです。
→