と、いうわけで。
「なぜ俺がこんなことっ。」
「文句は後で聞くからさ、のれよ!」
「よっしゃぁ!勝つッスよ!目指せ優勝!」
「優勝なんてあるのか?」
「んー、ないっす。ここはノリだろ!」
「なるほど、ノリだな!」
バッツのよし、いくぞの声で、スコールは担がれる。
白いハチマキをした孤高の獅子が、今牙を向く!
と、声を張り上げたのはもちろんカイン。
「何で私が。」
「今頃スコールも同じこと言ってるだろうな。」
「…楽しそうだな、のばら。」
「まぁ、こうやって盛り上がるのは良いことだろ?後、のばらじゃない。」
ライトはため息をつきながらもハチマキをまく。
「ウォル、頑張りましょ!」
「任せておけ。ライトも、安心して戦え。」
(安心できるか。)
「さぁ、いくわよ!」
赤いハチマキをした美しき女戦士、花を散らすのか?!
観客側は大盛り上がりのようだ。
「ルールは簡単だ!相手のハチマキをとった方が勝ち!もちろん、騎士が地面についてもだめ!」
「「勝つのは私(俺)達だ!」」
「フェアプレイでな?」
ライト、スコールが頷くのをみて、ジタンは笛をならした。
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