「ネズミーに、ヨニバーサルに、北海道か…。他に意見は?」
「温水プール行きたいッス。」
「それは個人で行ってくれ。」
流石ティーダ。
読まないね、空気。
「それにしても、ぱっとみ金がかかるよな。」
「交通費もそれなりになりそうね。そこんとこどうなってんの、ウォル。」
「大丈夫だ。それなりになら有る。」
よかったと胸を撫で下ろすティファ。
「それじゃぁ、皆この紙に行きたい場所を書いて。その中からひとつを取るから、そこに行きましょう?」
「名案だなティファ。」
そして皆は紙を書く。
行きたい場所を夢見ながら。
「じゃぁ、選ぶぞ?」
ティーダはドゥルルルとドラムロールの口まねをする。
じゃん!の声で選ばれたそこにあった文字は!
「"家"………。」
一同無言。
そして振り返ったそこにいたのは、
「「「シャントットーっ!!」」」
「おー、ほっほっほ。」
結果、流石にこの案は却下され、皆で多数決を採ることになった。
「んーっ!んーっ!」
縄で縛られたシャントットを横目に。
出掛けたい!
(俺、今年の夏は海行きたいッス!)
(今の話をしてくれ。)
(じゃぁ、多数決とるぞー。)
宙 110428