FFDD

□姐さん!
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「姐さぁん!」

(来たっ!!)

「何処にいくの?」
「修行だ。体が鈍るからな。」
「僕もついていっていいよね!」
「ついてこれるのか?」
「当たり前でしょ?」

相変わらず、自信満々、生意気、だな。
まぁ、一人寂しく走るよりはましか。

「まぁ、口が減らないことを祈るんだな。」

私は走り出した。

この世界は平和だ。
休戦協定のお陰で、争いが起こることもまれだ。

(まぁ、一部を除くが。)

それに、こいつのような子供が傷付く事も少ない。

だが、私たちが戦士であることに変わりはなくて。
その為に、日々の鍛練は惜しまない!

私は一気に崖を登った。

「ふぅ。……ん?」

後ろを見ると、ナイトがいない。
崖から見下ろすと、ポカンと口を開けているナイトがいた。

「どうした?」
「こんな崖、登れないよ!」

僕は登れない崖は登らない主義なんだ!

下から叫ぶナイトに、私は思わずため息を漏らした。

「それに、僕まだ子供だし…。」

「あぁ、子供だ。…だからこそ、お前には無限の可能性がある。」

「え…。」
「ジェクトの言葉だ。」

それだけ残して私は歩みを進めた。





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