その他
□プロポーズ
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「……本当?」
クシナはまだ涙を流しながらも頷いた。
「ぃっ…………やったぁぁああ!」
そのこえは、下の階のカカシにも聞こえる大声だった。
「クシナ、結婚してください。」
「ムードはどうした、ムードは。」
ひざまづいて手を伸ばすミナトの頭を、クシナは叩いた。
「嬉しい…っ」
「本当?」
「ありがとうっ!!」
ミナトはぎゅっとクシナを抱き締めた。
クシナはまた少し涙を見せた。
「怖かったの。ミナトは火影にまだなりたてだから、世間体がある。もし、ミナトが嫌だと思ったらどうしようって。」
「そんな奴に見える?」
首を横にふった。
「嬉しいよ、本当に。俺、父親になれるんだ。父親に…。」
クシナの顔に笑顔が戻った。
「明日さ、自来也先生と綱手さんと、上役、それから…ん!カカシにも!皆に報告しにいこう!」
「仕事大丈夫ってばね?」
「大丈夫!今週はほとんど済ませた!」
ガッツポーズをとるミナト!
流石その年で火影になっただけの事はある。
仕事はお手のものだ。
「上役に反対されるかもしれないけど、頑張ろうね!」
「上役なんてぶっとばしてやるってばね!」
ん!それでこそクシナだよ!
ミナトはニカッと笑った。
クシナもつられて微笑んだ。
「幸せにする。」
「うん。」
プロポーズ
(ん!式は明後日にしよう!)
(早すぎるってばね!)
(ぁいて!)
宙 110415