その他
□プロポーズ
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「先生、クシナさんがいらしてますよ。」
「え?クシナ?どうしたんだろ…。とりあえず上がってもらってよ!」
「はい。」
ミナトは仕事を進める手を止め、うーんと伸びた。
「カカシ君ありがとう。」
「いいえ。あ、先生これ諜報部にですね。俺渡しときます。」
「ん!助かるよ!」
カカシは書類を受けとると一礼して火影室を出ていった。
ミナトはお茶を入れ始めているようだったので、クシナは何も言わずに腰を掛けた。
ご存じの通り、この二人は恋人同士だ。
二人が有名なため、里の者ほとんどに知られている。
「どうしたの?急に来るなんて。」
「ミナトに大事な話があったの。」
ミナトは優しく問いかけた。
でもクシナは言いづらいらしく、どもっている。
「…わかった、別れよう。」
「え?」
「わかってるんだ、最近火影の仕事の方が忙しいし、クシナといる時間がなかなか作れなくてさ、寂しい思いさせたよね。」
「ちょっと勝手に勘違いしないでよ。私はまだ別れる気無いってばね。」
「っ……よかったぁぁあ!!」
覚悟を決めていたのか、ミナトはアホのように喜び始める。
「もう泣くかと思った〜!」
「すでに半泣きだってばね。」
あはは、と照れ笑い。
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