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□これは病でしょうか?
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「ユウナー!」
「ティーダ?」
「なーにしてるッスか?」
「今からお使いに行くの。」

フリオさんに頼まれちゃって、ユウナはエコバックを俺の見える位置に持つ。

(自分で行けっつーの。)

だって女の子にこの量は辛いだろ?

「あ、そうか。」
「?」
「俺もついてくッス!」

「えっ、いいよ!」

迷惑かけるし、あのっその。
わたわたと言い訳するユウナ。

「もしかして…嫌ッスか?」
「ぇっ?」
「嫌ならはっきり言ってくれッス!そしたらついてかない。」

「…嫌じゃないよ?

「うぇ?」
「ティーダの大切な時間、私がうばっちゃうの、悪いなって。私のせいで、迷惑かけちゃうのは、嫌だなって。…そう思ったの。」
「そんなの気にすんな!」

俺はばっと袋を奪い取る。

「俺をもっと頼って良いッス!」
「…ありがとう。」

「ただーし!ユウナに限るけどな!」

ニカッと笑うとユウナは顔を伏せた。

(……耳赤い?)
(かっ…こぃぃ…。)

ユウナ病気?
って聞いたら、
そうかも。
って返ってきた。

「薬もらってくるか?」
「うーん、あんまり意味無いと思うんだ。」

あ…。

『あんまり意味無いと思うッス。』

俺と一緒だ。


 これは病でしょうか?


(まぁ、ある意味病…だよね。)




宙 110408
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