FFDD
□これは病でしょうか?
2ページ/2ページ
「ユウナー!」
「ティーダ?」
「なーにしてるッスか?」
「今からお使いに行くの。」
フリオさんに頼まれちゃって、ユウナはエコバックを俺の見える位置に持つ。
(自分で行けっつーの。)
だって女の子にこの量は辛いだろ?
「あ、そうか。」
「?」
「俺もついてくッス!」
「えっ、いいよ!」
迷惑かけるし、あのっその。
わたわたと言い訳するユウナ。
「もしかして…嫌ッスか?」
「ぇっ?」
「嫌ならはっきり言ってくれッス!そしたらついてかない。」
「…嫌じゃないよ?
「うぇ?」
「ティーダの大切な時間、私がうばっちゃうの、悪いなって。私のせいで、迷惑かけちゃうのは、嫌だなって。…そう思ったの。」
「そんなの気にすんな!」
俺はばっと袋を奪い取る。
「俺をもっと頼って良いッス!」
「…ありがとう。」
「ただーし!ユウナに限るけどな!」
ニカッと笑うとユウナは顔を伏せた。
(……耳赤い?)
(かっ…こぃぃ…。)
ユウナ病気?
って聞いたら、
そうかも。
って返ってきた。
「薬もらってくるか?」
「うーん、あんまり意味無いと思うんだ。」
あ…。
『あんまり意味無いと思うッス。』
俺と一緒だ。
これは病でしょうか?
(まぁ、ある意味病…だよね。)
宙 110408