FFDD

□呼び方
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カキーン……

「…大丈夫か?」
「ぇ、あ、あの…大丈夫です。」

ほぼ一瞬の出来事だった。

クラウドの斬撃がセフィロスによってそらされた。
だがその方向には無防備なナイトが。

私は走り出していた。

「すまないたま、大丈夫か?」
「ぅん…平気。」
「すまない、今すぐあのイカ野郎を三枚におろす…。」
「魚かあいつは。」

どごっ

ティファの突っ込みはいつも痛い音がする。
ユウナがナイトを起こす。
砂を払ってやっているところをみて、ほっと息を漏らした。

(無事で良かった……。)


がし。


(がし……?)

音の方に視線を向けると私の手がナイトによってがっちり握られていた。

「……何だ…?」
「ぁ、あの……っ。」

珍しいな。
いつもはこんなにどもる奴じゃないんだが…。
びっくりしすぎて言葉がうまく出ないのか?

私は軽くしゃがんで目の位置を合わせる。
うつむいているので合致はしないが。

「どうした、言ってみろ。」
「その……ぇと…僕…。」

耳も赤いな……、なんだ?


「……いいですか?」
「……ん?」
「だから、そのっ…ライトさんっ!!」

急に大きな声を出すから驚いた。
だが次の言葉に私は目を見開いた。











「姐さんって呼ばせてください!」











そ ん な こ と か っ !




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