Private Lessonフォレスト版
□Lesson15
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「つぼみ、未来くんとは、もうヤったの?」
「おっ、お姉ちゃん?」
電話に出るなり、そんな核心をついたことを聞かれてびっくりするじゃないのよっ!
「もしかして、まだ何もないわけ?」
「なっ、なに?いきなり?」
「私が仮病まで使ってお母さんを京都に呼び出してあげたんだからねっ」
「お姉ちゃん、あれ、仮病だったの?」
「そうよ、奥手な可愛い妹のためにひと芝居うってあげたんだから感謝しなさいっ!」
まあ、バレてお母さん帰ってきちゃったけど…
っていうかお姉ちゃんの策だったわけ?
「子供の頃からずっと好きなんでしょ?未来くんのこと?」
「うん、大好き」
「そんな好きな男と二人きりで部屋にいるのに何もないわけ?」
「昨日、お兄ちゃんうちに泊まったの…」
「したの?」
「私、生理で…」
「じゃあしなかったの?」
「お風呂場で…、しちゃった…」
「さすが…未来くん…」
お姉ちゃんにお兄ちゃんとのエッチを根掘り葉掘り聞かれて何処まで話していいのか困ったけど、
エッチが初めてどころか男の人と付き合ったこともない私には、わからないことばかりなので正直に今までのことを話してみた。
「ふーん、やっぱり、未来くんってエッチ上手なんだぁ〜」
やっぱりって?
「私も昔は未来くん狙ってたけど、全然、脈無しだったしね」
「お姉ちゃん本気だったの?」
「まーねー、でも未来くんって難しいし、なんだかんだ言ってもつぼみのことは特別扱いじゃない?」
「そっ、そうかな?」
そんなこと言われると嬉しいな。
「まあ、高校卒業したらつぼみに交際を申し込むつもりでいたって言うのは満更ウソでもないと思うよ」
「そうなのかなぁ?」
一応付き合うことにはなったけど、お兄ちゃんって何考えているのかよくわかんない。
「ところで、つぼみって夏休み何処も遊びに行ってないんでしょ?」
「うん」
何故なら、学期末テストの学年順位が後ろから数えた方が早かったから…
今思うと、お兄ちゃんに家庭教師に来てもらったらって、お母さん達に提案したのもお姉ちゃんだったっけ。
「じゃあ、話合わせてあげるから、今週末はお姉ちゃん家に遊びに行くって言って、未来くんとゆっくり愛を深めてきなさいよっ」
「お姉ちゃん、ありがとう。さすがデキ婚するだけあるねっ」
「授かり婚と言いなさい!」