Private Lessonフォレスト版
□Lesson21
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「壊していいよ。お兄ちゃんに壊されるならそれでもいい…」
たとえ殺されたっていい…
もしも壊してしまうのが恐くて私から離れるというのなら、その手で私を粉々に壊してよ。
お兄ちゃんのいない世界なんて考えられないもの。
「まいったな、つぼみ、僕より強くてカッコイイな」
「そうだよ、恋する乙女は無敵なんだからっ!大丈夫だよ、そんなに簡単には壊れないもん!」
さらに強がってドンッと胸を叩いてみせたけど手の傷に響いて少し痛んだ。
うんうん、本当は強くなんかないの。
私は無力でお兄ちゃんの受けた大きな傷の痛みを消し去ることなんか出来ないけど、
お兄ちゃんを好きって気持ちだけは誰にも負けないから、
せめて硝子細工みたいなお兄ちゃんのすべてを受け止めたい。
「もうあんな処に行っちゃダメだよ。その…お兄ちゃんの望む…プレイとかも…私、頑張ってみるから…そのかわり私以外の女の人とは…もう…しちゃ嫌…」
「つぼみ…、そんなこと言っちゃうと大変だよ?」
「お兄ちゃんなら何してもいい…よ」
「じゃあ、縛っても?」
縛る?
いきなりそんなにハードル上げちゃうの?
薄々気づいてはいたけどお兄ちゃんっての性の趣向って、ちょっとそっちよりだよね?
「あははっ、冗談だよ」
「いいよっ!縛ってよ!」
「ホントにぃ〜?」
そのかわり体を縛られることでお兄ちゃんのハートを私に縛りつけちゃうから…ね?
覚悟してね、お兄ちゃん…?
「私じゃあ、まだ物足りないかもしれないけど…おっ、お口も…いっぱい…練習するから…」
「なあに?つぼみはフェラチオのこと気にしてるの?」
「…だって艶子さんの…って腰が砕けそうだって…」
「ああ、あれね、それはつぼみの反応が見たくて意地悪しただけだよ」
「もうっ」
「結構、焼きもちやきなんだつぼみって?」
「お兄ちゃんのいじわるっ」
「実を言うと僕も麗さんに妬いた」
「本当?」
「うん、本当。僕、本気で麗さんを殺したいって思った」
いやんっ、そんなこと言われると私のハートが縛られちゃうよ。
「射精だけがセックスじゃないし、それにつぼみのフェラチオの方が愛があって好きだよ」
「お兄ちゃんっっ」
「そんなこと話してたら、ほらっ」
包帯をしている手と反対の手をとって触れさせると、ズボンの上からだというのにソレはとても熱く大きくなっているのがわかった。
「きゃうっ、すごく大きくなってるぅ」
「つぼみの可愛いお口に吸われたいって痛いくらいに大きくなってるよ」
私にこんなに興奮してくれてるなんて…
「やっと笑ったね」
「お兄ちゃんこそ」
二人ともすごい泣き顔なのに心の底から笑えてる気がする。