Private Lessonフォレスト版
□Lesson19
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「さてさて、話を続けるよ?まあ、そういう趣向のゲームだから…後はだいたいわかるよね?」
「うっ…うん」
「ちょうど俺と艶子の此処のデビューの日だったからよく憶えてる。俺達はまだ14だったよ」
14歳…
私より年下の子が大人の相手を?
「驚いたのは相手役に紛れ込んでいたんだよね彼女。そして、まんまとご子息は彼女の手を掴んだ。つまり未来くんの母親を選んだんだ」
伯母さん、どうして紛れんだりしたの?
情夫と、そうだよ、
「だって、だって、他の男の人と一緒に来たんじゃないの?」
「非常に興味深いことに、どうやら、彼女は、そのご子息とやらに抱かれるために此処を訪れたようなんだ」
なぜ?
「ご子息に跨がり愛しそうにペニスを銜え込み、狂おうしいほど欲して腰を振る彼女は一層美しかったし、誰の目にも彼女が彼を愛しているのは明らかだったよ」
みんなの前で、見られながら…そんな行為を?
「その証拠に彼女の日記にはこう書かれていた」
疑問符ばかりが頭に浮かんできて…、麗さんの言葉の意味が…よく理解できない…
「薔薇の花を吊したある小屋で目隠をして情夫に抱かれながらも、私は愛しい別の男の名を呼び続けていたと…」
平常心を取り戻すため、頭を軽く振ってみる。
少しはクリアになったのかな?
うんうん、おかしい、どこかピントが合わないような…
別の男の名?そのご子息のこと…よね?
話をまとめると、
夫のある身でありながら情夫と関係を結び、それでも飽き足らずに別の男を愛していた。
こういう事?
情夫という伯母さんの男は、目隠しして自分に抱かれることを、
自分の胸の中で他の男の名を呼ぶことを受け入れていたと?
尚かつ、自分の女が他の男に抱かれる為の手引きをした。
そんなの正気の沙汰とは思えない。
伯母さんを愛しているわけじゃなかったの?
体だけの関係?
それとも愛していたからできること?
それに、肝心の…
「その…、ご子息と情夫って…誰なの?」
熱い…、体が熱い…、どうしたの?
「なあ、つぼみちゃん、俺の女にならないか?」
クーラー効いてないの?
「突然、なっ、何…言い出すの?れっ…、麗さん?」
なっ、何、やだっ、手足が痺れてきた。
「そろそろ効いてきたかな?」
「!」
飲み干してしまった甘いチョコレートドリンクのグラスが瞳の端にぼんやりと映る。
「何を…、盛ったの?」
「つぼみちゃんが素直になれるお薬」
私、油断した…
早く、一刻も早くここから逃げなきゃ!
手足どことか体全身が痺れていうことを聞いてくれない。
舌も上手く回らなくて、大きな声が出ないよ。
だめっ、逃げてっ!!
「あとはベットの中でたっぷり教えてやるよ」
麗さんはニヤリと笑って私に近づき頬を両手で包みこむと、
「こういう時は目を瞑るものだって未来くんに教わらなかったか?」
目を開けたままで固まっている私を注意し、
「クスッ、まあいいか、俺が俺のキスを教えてやる」
野獣を宿す瞳を閉じ手本を示すと、ゆっくりと顔を斜めにして唇を近づけてきた。