捧げ物・頂き物・イベント物

□七夕
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 柱に他の家の笹より幾ばくか小さめの笹を括り付けた。
 笹の葉がサラサラと小気味いい音を立てる。

「これでいいですか?」

「うん、いいよ。いやー曽良君手伝ってくれたから助かっちゃったよー」

 ちゃぶ台に置いてあった手拭で汗を拭う。これから飾り付けもしなければいけない。
 ちゃぶ台の上には、冷えた麦茶の隣に色とりどりの七夕飾りと積まれた短冊があった。

「お願い事何書こうかな〜」

「『蚊になりたい』とでも書けばいいじゃないですか」

「書かないよ!!松尾を殺す気!?」

 短冊を一枚手に取る。いつものくせで俳句を書いてしまいそうだ。
 突然芭蕉さんが声を上げた。

「曽良君!!俳句でお願い事書いてみない?」

「……解りました」
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