捧げ物・頂き物・イベント物

□七夕
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 今日は七夕。晴れていたら、天の川を渡って織姫と彦星が逢う日。
 そんな日に限って雨だったりする。

「雨降っちゃったね」

「そうね、晴れてたら織姫様も彦星様と逢えたのに」

 彰子が残念がっているのはそれだけではなかった。
 昨日折角皆で飾り付けした笹を外に出して星空を見る事が出来ないからという事も、理由だった。
 笹には、十二神将全員、昌浩、彰子、風音、安倍家の家族の短冊がそれぞれ一枚ずつ下げられていた。

「願い事、叶わないかしら…?」

「後で、太陰に雨雲を吹き飛ばしてもらおう。そうすれば少しだけ星が見えるよ」

 彰子は少しだけ微笑んで頷いた。

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