捧げ物・頂き物・イベント物

□七夕
1ページ/3ページ



「こんばんは、芭蕉さん」

 今日は、七夕。昼間に飾り付けをして夜に星を見ようと言う訳で芭蕉さんの家に来た。

「曽良君遅いよ!!松尾待ちくたびれてしおれるかと思った!」

「すでにしおれているでしょう」

「松尾そんなに年じゃないよ!」

 わあわあと喚く芭蕉さんを無視して奥に入った。縁側は夕凪が過ぎ、風が吹いていた。軒に掛かった風鈴が風に揺られて涼しげな音を立てる。
 ふと、庭先の笹が視界に入った。
 昼間に、僕と芭蕉さんで飾りつけた物だ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ