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□思い出アルバム天国組
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これは閻魔大王と秘書鬼男の出会いの話


朝の霧深い山奥で一人少年は走っていた
ここは冥界「鬼山」といわれる 鬼達がここで暮らしている
「おい!なんでも屋!これあそこに運べ!急ぎでだ。」
「はい。」
1ヶ月前入ってきたばかりの子供の鬼
よく働きよく使える そのことから「なんでも屋」と呼ばれるようになった
はっきり言うとなんでも屋と呼ぶ鬼たちが馬鹿らしく思える
朝から酒を飲み、子供の鬼ばかりに仕事を押し付ける
なんでも屋なんて好きでやっている訳じゃない 辞めたいくらいだ

夜_____
寝ていると、ふと人が居ることにきずき飛び起きる
「あっ!起きちゃった?ごめんね。」
「だだ、誰だ!用件はなんだ!」
子供だというのに威勢がいい
「大丈夫。私はこの冥界を支配?している閻魔大王。君の噂を鬼たちから聞いてね!」
月明かりで顔が見える 前髪が垂れ後ろの髪を少し縛っている 優しそうな顔だった
「こんなに小さいのに鬼になったなんて…あっ、ここから出たくない?」
閻魔大王が微笑む
「出れるの?でも鬼だよ?危ないよ!」
風が起こり木が揺れる
「大丈夫、大丈夫。さぁ、行こう。」
手を引かれ着いた場所は鬼山よりもっと豪華な屋敷だった
「君は…よし!じゃあ君は今日から私の
秘書。名前はえっと…鬼男?鬼男!決まり鬼男君だ!」
なんとも普通な名前なんだ だが秘書鬼男として今日から生きていく 
「よろしくお願いします、えっと…えっえんま?だいおう。」
「大王でいいよ!こちらこそよろしくね!」

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