捧げ物・頂き物・イベント物

□七夕
3ページ/3ページ



 さわりと風が吹きすぎる。
 笹の葉が立てるさらさらという音と、風鈴の涼しげな音が重なる。
 風で揺れた笹に付けられた短冊に書かれた願い事の俳句が目に入った。

「曽良く〜ん、暑いでしょ?麦茶どうぞ」

「ありがとうございます」

 受け取った麦茶の中に入った氷が湯飲みに当たってカランと音を立てた。
 珍しく晴れた七夕の星空は見事な天の川を望めた。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ