捧げ物・頂き物・イベント物
□運動会日和
3ページ/4ページ
綱引きが始まった。僕は出場しないので観客席で見ているだけだ。
「鬼男くーん!ガンバーーー!」
白がおしている。鬼男さんがいるからだろうとなんとなく察しが付いた。
結果は白の勝ち。というか、圧勝だった。
「芭蕉さん、頑張ったじゃないですか」
「ホント!?曽良君に褒められちゃった〜!!」
次は五人リレー。出場するのはケンジさん、妹子さん、鬼男さん、半蔵さん、なぜか閻魔さんだ。
スタートした。ケンジさんが走り出す。
体育館を一周して、次の人にバトンをパスする。
二番手は半蔵さんだ。閻魔さん以外は、全員が運動神経が良いから心配することは無いだろう。
「妹子ー頑張るでおまー!!」
「半蔵頑張れーー」
赤にかなりの差をつけ、アンカーの鬼男さんにバトンが渡される。
鬼男さんにバトンを渡した閻魔さんは肩で息をしている。すぐ息切れするのに、何故あの人出たんだろう。
結果は、白の勝ちだ。