青祓 ver.
□第一話 正十字学園
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真新しい制服を着て、これでもかと言わんばかりの豪勢な建物を前にする。
回りは入学式で、久し振りに再開した人が、ワイワイと騒いだりしていた。
「坊…、あかんわ」
「なにがや」
「こんな豪勢なセレブ学校、俺には合わん…!俺は、もっと手の届く女の子が居るトコがええんやぁぁあ」
『相変わらずやな…そんなとこも可愛らしいけどな!』
「ホンマに志摩さんと修造さんは仲良しですよねぇ」
「ホンマ…、なんで修造があっこまで志摩を好きなんか、よお解らんわ」
坊の呆れたようなため息を聞きながら、廉造を見つめていると、ふと時計が目に付いた。
「ホンマにここ通うん…?」
「ホンマや…、ほら、入学式もうすぐやから、行こか!」
「『はい!』」
「坊ー…!」
廉造は終始嫌そうにしてたけど、結局、可愛い女の子が多いと言った理由で、納得しとった。
「新入生代表、奥村雪男」
「はいっ」
そんなこんなで、式はスムーズに進行してくれて、俺達は、無事入学した。
-end-