ひまつぶし

□忘れられない人
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「マネージャーが入ったんだよね」

『へ、』



唐突なリョーマの言葉に、秋穂は一瞬きょとんとした。



今は、昼食の時間である。


すっかり仲良くなったリョーマになんとなくお昼を誘われ、秋穂もなんとなくそれを了承したのだ。


現在、裏庭でほのぼの昼食中である。




『マネージャーって、今までとってなかったて言ってなかったっけ』

「言ったけど……なんか、マネージャーにしてほしいって言う転校生がいたらしいよ」

『ふーん、………っああ!!』



突然叫んだ秋穂に、リョーマはビクッとして目を丸くした。



そんなリョーマに構いもせずに、秋穂の頭の中では色々な考えが浮かんでいく。






―――3人目、有野 流美

特典「中性的な美人に」、「生活の保障」


青学のキャラとの恋物語―――














『………3人目だ………、!』

「3人目って何?アンタ、あの先輩のこと知ってんの?」




リョーマの言葉に我に返った秋穂は、慌てて『なんでもない』と手を横に振った。



リョーマは訝しげにこちらを見ていたが、幸い深く言及する気はないらしく、「ふーん」と言って再びお弁当を食べ始めた。





『……、(でも、私が転生したのは12年前だよね?彼女たちも、同じ時期にこっちに来たんじゃ……、)』




そこまで考えて、ふと思い出したことがあった。





「上手い具合いじってやろ」








『あの野郎……っ』

「………、」





思わず呟く秋穂を、リョーマは微妙な顔でちらりと見て、すぐさま目をそらした。



そのことに気付かない秋穂は、箸を噛みながら悔しがっていたと言う……。





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