池袋最強とトリップ少女
□この世界のおはなし
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街は、かなりの人口がいて、
いろんなとこからいろんな喋り声。
店や、信号機、車、自転車なんかの音がざわざわと騒がしいBGMのようになっている。
そして、ここは小さいのに広い。
この中で連絡もなしに知り合いと会うのはサイコロ転がしてたまたま好きな数字でたーみたいな確率だと私は思う(まぁ牛乳買いに来ただけなんだけど)
んだけど
「やあ、久しぶりだね」
この世はいろんな意味でご都合展開だわちくしょう。
「…………」
目の前にはお決まりの黒のファーコートを着た歩くR18指定さん。
おまわりさんこいつです。
「はははっ人を見てあからさまに嫌そうな顔をするのは感心しないなぁ」
やれやれ、みたいな顔して近寄ってきますどうしましょうかこの人
よし逃げよう、この前みたいにフラグ立てたりしないように勢いつくように必殺技みたいなので逃げようBダッシュとか。
「まそっぷ!」ダッ
_人人人人人人人人人人人_
>突然のソードマスター!<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
その叫びと共に、私は駆けだした。
「はい、ストップ」
「に゛ゃぁあああああああッ!!!」
「会う度に逃げることないだろう?」
さすがうざやさんうざい。さわやかささえもうざいとは。
「何故逃げるのに捕まえるですか!!そろそろ離してくだしあ!!」
「はははっ日本語がおかしいよ千歳ちゃん。それにほら、逃げられると捕まえたくなっちゃうじゃない?
あ、何?もしかして肩とか首弱いの?それとも」
「ひぅッ!?」
折原さんは私の肩を掴んでいる手で首をなぞった。
さすが歩く18禁。犯罪一歩手前な事を平然とやってのける!そこにシビれない!憧れない!!
「っ……」
「はは、弱いんだね それともこんなトコこんなふうに触られたことなかったかな?」
「ぉ…おまわりさんこいつですぅぅうわああぁああああああん!!!」
殴ろうとしたらうざやかに避けて手を離したのでその隙に半泣きになりながら逃げました。脱兎のごとく。
「あーあ。また逃げられちゃった」
必死に逃げる千歳の後ろ姿を目を細めて楽しそうに見る臨也。
「(もし、逃げられない状態になったら 千歳ちゃんはどうするんだろうね)
っふ、はは!!楽しみだなぁ楽しみだなぁ楽しみだなぁ!!!!!」
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