池袋最強とトリップ少女
□行きたい池袋
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「あー…静雄さんに会いたい」
「まだ言ってる…」
千歳は静雄画像を見てニヤニヤしながら帰っている。
他の人から見たら不審であろう、携帯を見てニヤニヤして歩く奴など。
「静雄さんを全身で感じたい。もふもふきゅんきゅんきゅいしたい。私は今ルイズコピペのような感情を持ってるよ」
「おまわりさんこいつです」
「ねぇ何であんなに静雄さんはかっこいいんだろうね天使なんだろうね誰からも愛されない?嘘つくんじゃねぇよ超愛されてるよくそかわ!!アレでモテなかったとか嘘だ!!優しくてかっこよくて可愛くて強いなんてさぁあああ!!!静雄さんマジバー天使!!」
「荒ぶんな。どこぞの動画サイトのタグみたいなこと言うな。」
「私なら好きだーー!!って言いながら突進して腰に巻きついて匂い嗅いで筋肉触ってありとあらゆる五感で静雄さんを感じるね」
「それはどう見ても変質者です本当にありがとうございました。殴られてしまえ」
「むしろ我々の業界ではご褒美です。それで死んでも本望だ。というか僕は死にましぇん!!」
「どこの業界だよ。死んでも本望とか言った後に突然のセカチューごっこで矛盾やらなんやらでちょっとどう返していいかわからないですね」
はぁ。とため息をつかれた。
「実際、静雄さんの事考えてたら三日くらい寝れなかったことが…」
「ちょ」
「勉強して寝なかった事すらないのに」
「勉強をしろ!あんたの頭の中はどうなっっとるんだ!」
「静雄でいっぱいコレクション」
「ジブリみたいに言うな。謝れ、駿さんに謝れ」
「世界の中心でシズちゃんを叫ぶ」
「ただのバカだと思う」
はぁぁ、とため息をつかれた。
「ちょ、何さ。私はいたって真面目ですよ」
「いやなんか…(可哀想っていうか…)」
「そんじゃ私こっちだから」
「ん〜 迷わないように気をつけてね。いろんな意味で」
「自分の家間違えたりしないよ」
「はいはいバイバイ」
「あ、おざなり」
「いいから早く帰れ 家に帰れ」
「わかりましたよ。そんじゃ」
ぶんぶんと手を振って友ちゃんを見送り
友ちゃんが見えなくなった所で家に入った。
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