小さな物語

□夢の続き
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「みお〜。腹減ったぁ〜」
「もう出来るから待ってろ」

大学に入ってから私は1人暮らしをすることにした。
初めは澪とルームシェアも考えたけど、澪が行っている大学は自分の家からの方が近いからという事で、やむを得ずルームシェアは諦めた。
しかし、澪はいつも私のご飯を作りに家に来てくれる。別に自分で作れないって訳じゃないけど、澪が作ったご飯は格別に美味い。
だから澪に甘えて、私はご飯だけ炊いて、澪の料理が出来るのを待つ。

「律お皿取って」
「あいよ。ここ置いとくな」
「あぁありがとう」
「うん」

エプロン姿で台所に立つ澪の姿を眺めながら、改めて澪は綺麗だと思う。
この気持ちを本人に言ったら、きっと顔を赤く染めて俯くんだ。
でも、嬉しそうに笑ってくれる。
私はそんな澪を見て、またからかうんだ。
そしたら、澪の鉄槌が…といういつもの流れ。
ってか、なんか叩かれるのがオチみたいになってんじゃん。

「出来たよ」
「おっ美味そうだな。いっただきま〜す」

言うや否や、さっそく一口。

「美味い!!」
「そっか良かった」
「まぁ澪が作ってくれた物なら、なんでも美味いに決まってるけどな」
「ちょっ。ばか…そんな事、よくサラって言えるな…」

ほら言ったそばから俯いた。
赤らめた顔を隠すかのように俯く彼女の姿はつい抱きしめたくなるような可愛さで。
いや、いつも可愛いんだけど…。

「律はずるいな」
「何が?」

私が澪の顔を何気なく眺めていると、ふいに澪が意味のわからないことを言ってきた

「そういうとこがだ」
「ん?わけわかんねぇ〜」
「わからなくていい」
「えぇー、教えてくれてもいいじゃん」
「だめだ。ほらご飯早く食べないと冷めるぞ」

澪は私と目を合わせないようにしながら話を逸らす。

「わかってるよ」

なんか今日の澪は変だ…。
こいつ熱でもあるんじゃないか?

「澪?お前今日ちょっと変じゃないか?」

そう考えると徐々に心配になって澪に声をかけずにはいられなかった

「えっ?何がだ」
「いや、何がって聞かれたらわからないけど。何か悩みがあるなら私で良ければ聞くぞ?」
「本当に律はずるい…」
「えっ?」

そう言って少しずつ私に近づいてくる澪。

「ちょっ澪!」
「悩み聞いてくれるんだろ律」
「あ?あぁ」

なんでそんなに近づく必要があんだよ

「律…」
「みっ…澪」



「で、ここで目が覚めちゃってさ」
「えぇー。続き気になるよー」
「私だって気になるけどs…あいたぁー!何すんだよ、澪!」
「お前は何ていう夢を見てるんだ」
「もしかして、りっちゃん欲求不満ってやつですか!?」
「ちっ違うわ!…多分」
「いや、そこは強く否定しましょうよ」
「いや、だってさ澪と最近何もしてないしさ」
「ナニも?」
「唯ちゃんそれは突っ込んじゃダメよ」
「いや紬先輩も人の事言えないと思いますけど」
「そんな事より練習するぞ」
「えぇー。もう少しゆっくりしようよー」
「駄目だ。梓もそう思うよな?」
「でも、律先輩たちが何もないなんてありえないですよ」
「あのなー中野
私たちだって毎日毎日何かしてるわけじゃないんだぞ。てゆーか、さっきから人のことばっか言ってるけど、お前らは最近どうなんだよ?」
「べっべつに 何もないですよ!」
「怪しい」
「あれ?梓?」
「いや本当に何もないですよ」
「ふーん」
「本当ですからね」
「梓ちゃん、そんなに必死になるってことはやっぱり…」
「違います」
「あずにゃん、自分で墓穴掘ってること気づいてないのかな?
ん?澪ちゃんどうしたの?」
「いやべつに…。
はぁ…」



end



《あとがき》
更新がかなりスローペースですいませんm(__)m
いやでもね、言い訳いいスか?
高校で部活やってるんすよ♪それが日曜日しか休みなくて…、でも書きたい話は山程あってね…
てゆーか、この話元々こんな話にする気無かったんすよ?
大学生設定のままでいく気満々だったし(笑)
でも、気づいたらこんな下ネタギャグに(笑)
今度はちゃんと話を組み立てから書こっと★
ではまたいつか会いましょう。

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