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□ほんとは優しいのね
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最近あったかくなったり寒くなったりで温度の落差が激しすぎないかと思う今日この頃。俺はやっちまった、とうとうやっちまったんだ。気をつけてたのもこれで水の泡だ。



「…うぇっくしょい!」
「鬼の副長ともあろう人が風邪なんざで倒れるなんてねィ。」
「うるせぇ…」


少し感じてはいたんだ、
体がだるかったり寒かったり、喉が痛かったり、鼻が少しつまってたり。でもんなこと気にしてる暇さえも惜しいこの職業。まぁ、どっかの誰かさんの始末書が大半を占めてんだがな。
でも気にしたら負けだと思って特に何もしなかった。…やっぱりそれがいけなかったんだ。山崎にでも頼んで、こっそり薬を買ってこいと頼むべきだった…。

よりにもよって集会の時に倒れちまうなんて。隊士たちに合わせる顔がねぇ。



「まぁいいんじゃねぇんですかィ?」
「よくねぇ、始末書が…」
「風邪の時まで仕事の心配ですかィ」
「てめぇの始末書だ!、げほっ、う、」
「ほら、今日は休みなせェ」
「うる、せ……」


なんつう気楽なこと抜かしてくれてんだコイツは。そもそもコイツのがなけりゃあ少しは楽だったのに。くそ、腹が立って仕方ねぇ。



「もう今日は寝なせェ」
「うるせぇ、やんなきゃ…っつ、」
「ほら、節々が痛むんでしょう?今日は寝なせェ。じゃないとお仕置きしやすぜ?」
「な!、……くそ、」


総悟にゆっくり頭を撫でられて寝そうになる。くそ、俺にはまだやらなきゃなんねぇ仕事がたくさん残ってんのに…。



俺は、深い眠りにつく前に今まで見たことないような総悟の優しい顔を見た、気がした。











「ったく、こうでもしなきゃ寝ねぇんだから、この人は……」



総悟はゆっくり土方の頭を撫でる。
その手は壊れ物を扱うような優しさで、もし隊士たちが見たら逆に恐ろしくて逃げ出してしまうほどだ。



「さて、っと、自分の始末書でも片づけるかねィ」



気を引きたいがためにやることだが、さすがに今の土方さんには酷だと総悟は思う。いつもはこれ以上の嫌がらせをやる総悟だが、今ばかりは弱ってる恋人に優しくしてやろうと誓うのだった。









(俺ってこんなにも、なんて








END



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後書き

復活しましたなんと!←
管理人絶対無理だとry
だってアレは危機的なスランプorz
復活できて嬉しいです!!
バージョンアップして
帰ってこれてかなー
なんて思います、思うだけry

これからこのサイトを
よろしくお願いします!!


2011.03.13

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