王子と魔王、時々わたし

□第01章
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森の奥に広がるマハタ村。

この国をおさめているセントティウスU世の住む城から最も近いとされちいるその村は、資源豊かで緑溢れる温かな村であった。




「じゃあお父さん、私はちょっと出掛けて来ます、薬を飲み忘れないで下さいね」



彼女はマハタ村の外れにある小さな小屋で生活している少女、名前はフィオナ。

長いブロンドの髪と、吸い込まれる様なマリンブルーの瞳…彼女は美しすぎる少女として、村人達に広く知られていた。

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