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□彼の本音1
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「お前最近バローネの近くでよく見るんだけど?」


「え?」


お茶を持って来たらいつもと違う雰囲気のダンがいて、何を言うかと思ったら急にこんなことを言い出した。

いつもと違う雰囲気っていうのは、口調で不機嫌ってわかる。あとオーラが黒い。


「ダン?意味がわからないんだけど…」


ダンは椅子に座ったままで私は立っているからなんだか怒られてるみたい…。
私何かしたかな?


「バローネとなんかあるじゃねぇの?」


「そんなことあるわけないじゃない」


「じゃあ、なんでバローネと居るんだよ」


そんなこと聞かれても本当になにもない。
ただお茶持っていったり、バトルのこととか話しただけ。


「おい」


「なに?」


「答えられないのか?」


「そんなこと言ってないじゃない!急にどうしたのよ?」


「なんであいつの面倒見たりする奴がいるのにお前が行くんだよ」


「えっ、それは…」


「あいつのこと好きにでもなったか?」


正直怖いと感じてしまった。いつもダンは自分の内側の部分を隠しているかんじで自らさらけだすなんてしなかったから。


でもそんな恐怖感は次の言葉で消えてしまった。




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