□フライ、フライ
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「名無し、ここは√3だってば」

『あ、そっかありがとう臨也』

「あと、ここも間違ってる」

『え゙』


あぁイラつく…。
あの野郎名無しに近づきやがって…。

そもそも席がわりぃだろうが席が!!!


臨也の野郎の隣が名無しでその後ろが俺。

最悪だ。なんでこうなった。

「ここにはこの公式使うんだって」

『あ−、そっかぁ』


二人は笑い合っていた。だが俺も我慢の限界だった。


が、


今は授業中だ。せっかく名無しが真剣に話聞いてるっつうのに俺がその邪魔するなんて嫌だった。


だから俺は、別の方法で伝えることにした。







『ぃたっ』

名無しは自分の頭をさすりながら降ってきたものを開いた。

そして俺の机にその紙を乗せた。

『(紙飛行機地味に痛いんだよ?今日一緒に帰ろ?)』

そう、書かれていた。



たまにはイタズラも、悪くねぇよな。




(シズちゃんって紙飛行機作るの上手いんだねぇ、紙飛行機が潰れないのが信じられないよ)

(おいノミ野郎。てめぇ専用に先が極限まで尖った紙飛行機飛ばしてやるよ)

(2人とも紙飛行機好きなの?)

(違うけど!!??;)

(…名無しお前恐ろしいな…)

(???)


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