捧げもの
□俺だけの
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「なぁ、総悟」
「何ですか、土方さん」
文化祭が終わり、土方はずっと疑問に思っていたことを口にした。
「何であの時仕事代わってくれたんだ?」
ーお前普段なら絶対行事とか自分から参加しないのに。
ーしかも、俺への嫌がらせに全力をかける奴だ。
「…………ただの、気まぐれでさァ」
「?」
ー女たちに騒がれてるあんたを見ているのがいやだったから、何て。
絶対に言ってなるものか。
沖田は、首をかしげる土方を見てフンと鼻を鳴らした。
俺だけの
他の誰かを見ることなんて、許さない。
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