沖土小説
□届かない手
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俺と土方さんはつき合っていた。
告白したのは、去年の5月ごろだから、
だいたい10ヶ月くらい前だ。
俺はガキの頃から土方さんが好きで、
好きで、
もういっそのことふられて、
この不毛な片想いに終止符を打とうと告白した。
でも、土方さんの返事は否定を表すものではなく、
「俺もだ」
という小さな声だった。
その時の土方さんの顔は、今でも忘れられない。
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