裏
□与貰
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自らの血を吸われている感覚に酔ってしまいそうになる
血を求めながら支葵は流れるように名無しさんを押し倒す
「…はぁっ……」
「ん…おいしい」
血を持っていかれるうちに頭がクラクラしてきた
上に重なる支葵を押し返して限界を訴えるが、支葵は吸血を止めようとしない
「し…き……もう…っ」
「えー…」
声で訴えると渋々ながらも支葵は体を起こした
余程空腹だったのかどうやらまだ足りない様子
「じゃあ、今度は俺のあげる…」
すると支葵は自らの手首を咬み、血を口に含むと名無しさんに口付けた
「んんっ…!」
口移しで血を与えられ、口内に支葵の血の味が広がる
飲みきれなかった血が零れ、口元を伝った
それを支葵は舐めとると再び名無しさんの首に舌を這わせた
「支葵…!」
「まだごちそうさま言ってないから…いいでしょ」
「そういう問題じゃ……んっ」
「…いただきます」
このあと二人から血の匂いがしたために他の生徒は授業に集中出来なかったとか―…
END