裏
□微酔
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授業が終わりベッドのうえで目を閉じているとふいにベッドが沈む
目を開くとそこには奥村燐の顔が間近にあった
燐の頬はほのかに赤く染まっており、目も虚ろとしている
「りっ…燐!
ど、どうしたの?
ていうか、お酒くさっ」
どうやら酔っているらしい
起き上がろうとするが、燐に腕を押さえられてそれは叶わない
「名無しさん…」
「…ん…っ…」
いきなり噛み付くように唇を奪われ、上手く息が出来ない
燐の牙が唇に当たり鈍い痛みを覚えた
口内に微かに血の味が広がる
唇が離れたかと思えば潤んだ瞳で見詰められ、言葉に詰まってしまう
「……あちー…」
「えっ…」
そう言った燐がワイシャツのボタンを外して脱ぎ出した
上半身裸になってしまった燐は、名無しさんの耳に口を近付けそのまま噛み付いた
名無しさんの口から痛感の声が漏れる
その間にも燐は執拗に噛み付いたり舐めたりを繰り返す
耳から徐々に下に下がっていき名無しさんの首筋辺りに赤い華を散らせていった
「…り…んっ…」
「うるせー…黙ってろ」