01/27の日記

09:28

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仁王・ブン太



「いかん。出来てしまった」
「何が」
「最高傑作」
「何書いてんだよ」
「作詞じゃ」
「策士?」
「策士なんぞダサい呼び方は捨てて。今後俺は作詞でいく」
「何で作詞が人みたいになってんだよ」
「ブンちゃん。デビューするなら提供しちゃるよ」
「いらねーよ。まぁ見せてみ」

『夜が嫌い
震える手は怖いわけじゃない
暗い世界
このまま飲まれそうで
会えない時間が君への思い募らせて
寂しさに体を震わせる
早く君に触れてほしい』


「………何だコレ」
「どうじゃ」
「文字数とかリズム完全無視だな」
「どうじゃ」
「つーか切な。何だコレ」
「どうじゃ」
「どうじゃじゃねーよ。つーか恋愛ソングかよ」
「俺が恋愛書かんで誰が書くんじゃ」
「いやお前なら出だしは『女はダルい』だろ」
「ブンちゃん…情緒がない」
「………」
「この胸が締め付けられる感じが分からんかのぅ」
「お前分かんのかよ」
「分かる。超分かる」
「それはないだろ。つーかそもそもコレお前の実体験じゃねーだろ絶対」
「当たり前じゃろ。俺じゃない」
「………」
「ユキの俺への想いを書いたらこうなった」
「…何かお前妄想だけで食えそうだな」




※付き合ってません

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