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大久保さんの秘密メモ
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「しかし、大久保っていうのは確かに器のデカイ男だ。政治的な予測や行動力は素晴らしいが、性格はいいのか??」

「…まぁ、確かに“薩摩の頭脳”と言われてる人ッスからね…。」

「大久保さんはまっこと志の高い人格者じゃと、わしは思うちょる。しかし恋仲になるとまた話は別じゃ。」

「この間はたまたま仲良く挟み将棋をしていたが、何しろ本性の見えない男だ。加えて気障で嫌みも多いし、気難しそうだ。嫁に行って、名無しは大丈夫なのか!?」

「晋作、それは杞憂というものだよ。大久保さんは、ああ見えて、自分から憎まれ役を買うようなところもある。でも、その行動はいつも先を見据えてのことだ。あれだけの大出世をした人だし、名無しさんもきっと幸せにしてくれるだろう。」

「しっかし、そんな大久保さんと名無しが、めおとになるとはのう〜。これは犯罪じゃよ。」

「は、犯罪!?」

「犯罪とは、穏やかじゃないな。ま、僕も同じ意見ではあるが…。」

「先生!やはり、いますぐ斬りましょう!」

「まぁまぁ、とにかくこうなった以上は皆、すっぱり名無しさんのことは諦めて、ふたりの祝言をともに祝おうじゃないか?そうだろう?」

「は〜。また小五郎は綺麗にまとめるな。」

「俺は大久保さんなら、姉さんを幸せにしてくれると思うッス。ちょっと寂しい気も否めないっスが、俺は祝福するっス!」

「慎太、無理してないか?」

「し、してないっス!」

「とにかく、このまま様子を見守って、名無しさんが幸せだと思えるなら、それも仕方ないな。」

「武市にしては、諦めがいいのう。しかし、わしもあんな幸せそうな名無しの顔を見たんじゃ。大久保さんの元で可愛い名無しが幸せというなら、それも仕方のないことがよ。」

(全員)「そうだな…。」

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