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どうやっちゅうが?
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『坂本くん、このことは取り立てて執務には関係のないことだ。まぁ、むろん他言無用で頼む。』


どは〜っ。


「龍馬さん、どうしたんスか?」


どうしたも、こうしたもないぜよ‥‥。


「長州藩に着いたときから元気がないが、なにかあったのか?」

「龍馬、拾い食いでもして胸クソが悪いんじゃないか?」


くは〜。幸せなやっちゃ‥‥。

こいつら、何も知らんからのう〜。


「それにしても久しぶりに見た姉さんは、ほんっと!可愛かったっスね〜。」

「おい、慎太。武士がいちいち女子のことを綺麗だ可愛いだとわめくな。阿呆らしい。」

「いや、以蔵。今日の名無しさんは前にも増して格段と美しかった。これから満開を迎える八重桜の花のように可憐で艶やかだったな。」


「先生!やはり花は桜が一番ですね!」


「大久保さんのところで苦労しているのではないか?と心配したが杞憂だったようだ。」

「ああ見えて、大久保さんも姉さんにはメロメロですからね。話に寄ると毎日、甘味を姉さんのために買っているとか‥‥。」


甘味か‥‥まるで餌付けのようじゃのう。


「薩摩藩邸にいれば、とりあえずの安心は得られる。大久保さんの庇護の元、名無しさんがのんびりできるのは何よりだ。」


‥‥そうじゃった。


確かにわしらと生活をともにするよりは、と思って名無しを預かって欲しいと大久保さんに頭を下げたのは、ほかの誰でもないわしじゃ。


「いたしかたないことなのかのう〜?」

「突然叫んだりして、わけがわからんな。」

「龍馬、疲れているのならそろそろ切り上げて先に休め。明日の朝も早いからな。」


「そうっスね!明日は高杉さんと隠密に土佐の伊藤さんたちに会いに行く日ですから、龍馬さんは早く休んでくださいッス!」

「呆けてないで早く寝ろ。」


わしはよろよろとその場を離れ、風呂に入ってとっとと寝床に入った。


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