Story
□寝言
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飛「なぁ、角都どうしたんだァ?」
角「ん…な、なんでも…な…ぃい…」
飛「何でもあるだろ!ぜってーおかしいよお前」
角「…」
ああ、そうだ。お前の言うとおり、今日のオレはおかしい。
だがその原因はな、お前なんだ飛段。
昨日の夜の事を振り返ると…
ああ、ダメだ。柄にも無いが今飲んでいる茶を吹き出しそうになる。
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昨日夜。
角「またオレの部屋で寝ていやがる…」
飛「んー…あれ…」
角「…寝言か」
飛「ま、まだ寝かせてくれよ…母ちゃん…」
角「……!?……か、かぁ…」
――――――――
いかんいかん、また思い出してしまった。今思いきりニヤケてしまった。
茶を飲み終わってマスクを付けたことが救いだった←
それより、あの飛段が…いくら寝言とは言えど「母ちゃん」…だと?
ふん…
オレはそのような飛段が可愛く滑稽に思えたが、何故だか切ない気持ちが芽生えた。
世間から見たらひねくれた愚か者の飛段だが、純粋に親に甘えるガキの時代もあったのだな…と。
純粋なガキをこのような殺戮好きの危険な男にしたものとは何だろうか…。
飛「なァ角都ゥ!聞いてんのかコノヤロ」
角「あ、あぁすまん。行くか」
飛「やっぱぜってーおかしいだろ!何なんだよ!?教えろよ!!」
角「…何でもない。早くしないと置いてくぞ」
飛「ハァア!?わけわかんね―!」
そんなことを言いながら、オレ達は茶屋をあとにした。
オレは今から今夜は飛段がどんな寝言を言うのか楽しみだった。
------fin------
シリアスチックギャグでした
2012.2.10
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