07/10の日記

14:05
ADHD治療薬「コンサータ錠」について
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以前このサイトで「集中力が上がる薬」として紹介したのがコンサータです。
当時の私は服用者本人でありながらこの薬がADHD治療薬であるとは知りませんでした。
そんなこと考えたり調べたりする余裕がないほど追い込まれていたので。


集中力が上がる?なら自分も飲みたい!欲しい!
と当時反応をいただいたのですが、コンサータはその辺の薬局で手に入るものではありません。
そして依存性があるため軽々しく飲むものでもありません。


それでも集中力が無くて困っている、という人は最後まで読んでください。
処方は精神科、心療内科で受けられます。
私はADHDでは無いらしいのですが、この薬を処方してもらっていました。
その経緯も書きます。

※結論から読みたい方は【】でくくった大きな文字までスクロールしてください


まずタイトルに書いた通りコンサータはADHDの治療薬です。
服用することで脳の神経機能を刺激して活性化させます。
これを簡単に言ったのが「集中力が上がる」状態です。
通常朝1回服用で12時間持続し、蓄積されるものではありません。
また「治療薬」と表記されますが、風邪薬のようにその症状を無くす効果はありません。
薬が作用している間だけ活性化が保たれます。

処方できる先生も資格を持った人だけらしいので、診断・処方を希望する人は診察を受ける前に電話で相談すると万が一に時に2度手間にならずに済みます。


ADHDは不注意欠陥多動性障害の略称です。
ボーッとしやすい、考えがまとまらない、じっとできず体が動いてしまう、などの症状があります。
ADHDは(程度にもよりますが)病気と性格の間くらいの存在だそうです。
軽度であれば「そういう人もいるよね」という周りの理解があればでなんとかなります。
しかし生活に支障をきたすような場合には薬の服用が必要になってくるわけです。

・私の場合
鬱気味の症状が高校生の時に現れるようになり、倦怠感と頭がボーッとする感じに悩まされていました。
夜普通に寝ても朝目覚めることが出来ず、また起きていても頭が動いていない感じで活動らしい活動ができませんでした。

学校へは週の半分行けるか行けないか。
行けない日は朝から晩までベッドに腰掛けて過ごしていました。
何も手につかず、何も頭に浮かばない、いわば「無」です。
気がついたら夕方で部屋が薄暗くなっていた時は虚しい気持ちになりました。

当時精神科を半年以上転々としていて、この一日中何も出来なかった時期が最悪の時期です。
このあと出会った先生にコンサータを処方してもらいました。

当時の診断としては気分変調症(軽度の鬱)の初期か手前、つまりかなーり軽い鬱でした。
一日中何も手につかなくてもうつ病の入り口程度の診断にしかならない、本当にうつ病の人はとんでも無く大変なんだな…と当時辛い中にいながら思ってました。

ADHD治療薬のコンサータが処方されたのはこの「何も手につかない状態」をコンサータの効果である「脳の神経機能の活性化」により改善するのが目的だったと思います。
さらにコンサータには不眠などの副作用があり、それを利用して「朝起きられず学校に行けない」という面を矯正していました。

コンサータの副作用は様々です。
私の身に起きた副作用は不眠、食欲不振(吐き気)、脈拍の上昇などです。

空腹感はあるが吐き気があるため食べたく無い、というのが薬が作用している間続きました。
服用中は食べるのが辛いのでお弁当はおにぎり2つのみでした。

脈拍が100近くまで上がり、常に運動しているような状態でキツく、体育は全て見学。
単位はレポートの提出でギリギリつけてもらいました。

全ての副作用が不眠に関係している感じでもありました。
薬の注意書にも朝もしくは午前中に飲むように指示があります。
午後に飲むと夜中の睡眠に影響するからですね。

私の場合は薬が切れる夕方になると全てのエネルギーを使い果たし死んだようにぐったりしていました。
12時間脈拍100はしんどいです。
医師の判断で休日は服用していませんでした。


私は欠席が増えて卒業に必要な出席日数が危うくなったため、緊急措置のような感じで処方されたものだと思っています。
高校を卒業と同時に服用を中止し、終診。



社会人になった後も会社でのストレスで著しくパフォーマンスが落ちた際にコンサータを処方してもらいました。
この時既に5年ほど間が空き、当時お世話になっていた先生も別の土地に行ってしまったため他の病院へ。

過去に服用歴があり、新しい先生は私をADHDと思っていた(私自身もそう思っていた)ため同じように処方してもらい、服用。
8ヶ月ほど続けて症状が多少改善した事と病院が閉院となってしまったため終診。

最近になって新しい病院にかかり、あなたはADHDではなさそうだ、と言われました。
(幼少期の特徴が一致しない、不注意はあっても多動性は無いなど)

現在は服用していません。
やっぱり副作用が辛い。
不注意がなくなったわけでは無いです。
車の免許は持ってますが地元が田舎で危険が少ない道だったから受かったようなもので、周りがちゃんと見えているとはとても思えないので身分証明書としてしか使っていません。



【まとめ】

・コンサータはADHD治療薬。
・精神科、心療内科で主に処方され、資格を持った医師でなければ処方出来ない。
・「集中力が上がる」状態は薬が作用している12時間のみ。徐々に矯正されていくような薬では無い。
・人によっては副作用がキツい。
・詳しくはコンサータで調べるか下記サイトを参考
(外部サイト)
コンサータ18mg錠
https://www.qlife.jp/meds/rx12829.html



・余談
単価がめちゃくちゃ高いです。
18mg錠で1錠350円弱。
18mgが1段回目です。
mgが増えれば当然薬価も上がります。


私が平日のみの服用をしていたように、大事な会議の日だけ、などと使うタイミングをさらに絞って服用している人もいるそうです。
継続して飲めば副作用は多少楽になりますが、大丈夫な人は単発使用もあるという事なんですね。


過去に無知の状態で「集中力が上がる薬」などと軽々しく書いてしまいました。
当時自分が助けられたのは事実ですが、医師の判断が第一です。
集中力を上げたいから薬を飲みたい、と考えている方は、本当に薬が必要なレベルなのかよく向き合ってみてください。
そして必要だと判断した場合は精神科・心療内科を受診してみましょう。

心に関する症状を扱う病院はヤブ医者系が多いイメージです。
私はコンサータを最初に処方してくれた病院にたどり着くまでに5箇所以上病院を変えてます。

症状の改善とは関係ない薬を色々飲まされ、体調がおかしくなってました。
ある大学病院では躁鬱病と診断され危うく一生見当違いな薬を飲まされ続けるところでした。
この病院は役所の紹介で行った所だったので、後で別の病院にて「むしろ症状が悪化する薬を飲んでる」と言われた時はショックでした。

それくらい診断が難しい分野であるとも言えますが…。
(私の場合は医者の態度も悪く、ただ金づるにされそうなだけだった感じです…)


結構自分語りな内容になりました。
少しでも役に立てれば幸いです。

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12:19
仕切り直し
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10年ほど前に始めたブログのほぼ全てのコンテンツを閉じました。
新たに日記ページを設置しましたが更新するかどうかは微妙。
おそらく年1あるかないか以下です。

過去の日記コンテンツ「雑記」より、エンゲージメントの高かった日記をピックアップして以降の日記欄に再投稿します。

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