☆にょんたの小説☆

□こいつは俺のもの@
2ページ/40ページ





「では、失礼いたします」


いつもそうだ……

契約という長い話しが終われば
秘書の圭(ケイ)がこう言って
俺を車が迎えに来る

何も変わらない
ただ同じ毎日が過ぎてゆく
それが俺の日常


車に乗りいつものように
圭が車を走らせる


今日は雨だからいつもよりかは
スピードが遅い

何の音もなく……
ただ聞こえるのは
車に当たる雨の音

俺は暗くなりつつある空を
ただ、ただ、ジッと見ていた

それも変わらない風景だ


ただ、その日は
少し違った
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ