魔法界への旅立ち
□第5章
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朝早く、香於里は服を着替え、鞄を持ってスネイプの私室に訪れて言った。
『おはようございます。
少し…買い物に行ってきます』
既に椅子に座り仕事を始めていたスネイプは買い物という言葉に耳を疑い、顔を上げて香於里に目を向けた。
「買い物?
この間行ったばかりではないか」
『杖とペットを買いに行こうと思います。
前回はあまり時間が無くて・・・』
買っても良かったけれど、時間的にハリーの買い物に時間がなくなると思った。
だから、選ぶのに時間がかかる杖とペットを後回しにして、ハリーが見ている間に他の教材を買っていた。
スネイプは飽きれたような顔をしていたが又仕事に戻りながら言った。
「我輩は忙しい」
『フルーパウダーで行くので大丈夫です。
暖炉を使いたいのですが…』
するとスネイプは仕事を続けながら部屋の隅にある暖炉を指差して言った。
「行きはダイアゴン横丁
帰りはプリンス宅と言えばいい」
香於里は指差された暖炉の近くに行き、暖炉の上に置いてある容器からフルーパウダーを掴んで、中へ入った。
『わかりました。夕方までには帰ってきますね』
フルーパウダーを振りいれ、ダイアゴン横丁とはっきり発音したつもりだった。
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