翼の無い鳥

□第二話 入学式
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何とか5分前に舞と綱吉は校舎に滑り込んだ。

「はぁ…セーフ…。」

綱吉は肩で息をしながら呟く。

「あ、クラス一緒。」

そんな綱吉を横目に舞はクラス表を指差した。

「え!?舞同い年!?」

「あれ、言ってなかったっけ?そうだよ。今12歳。」

ほれ、と舞は薙原舞と書いてあるクラス表を再び指差した。

「てっきり年上かと…。」


衝撃の新事実をさらっと言い放った舞は悪びれもせずにさっさと綱吉の手を引いて「1−A」の教室に向かった。
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