翼の無い鳥
□第四話 赤ん坊との口げんか?
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しっかし、ほんとに舞とリボーンって知り合いなの?
リボーンはまだ赤ちゃんなのに…。
そうツナに言われて、舞は真顔でツナにリボーンをただの赤ん坊として見ているのか尋ねた。
「舞、靴脱いで。」
「あ、ごめん忘れてた!…おかしいな、うちの玄関ではちゃんと毎日脱いでんのに。」
ぼーっとしていてツナの家に危うく土足で踏み込むことだった。
危ない危ない、と舞は溜め息をつき、慌てて靴を脱ぐ。
「お邪魔します。」
そして、ツナの家に上がった。
「俺の部屋こっちだよ。」
ツナは2階に上がって舞を呼ぶ。
舞はツナがいる2階に上がり、案内された部屋に入った。
中には、ツナより前からいた人物がひとり。
「ちゃおっす。久しぶりだな舞。」
「久しぶり、リボーン…!うわぁ、変わってないね!」
ニコニコしながら会話し始めた舞とリボーンを見て、ツナは
「本当に二人とも知り合いだったんだ…。」
と漏らす。
ツナのその様子を見て、信用してなかったのかと舞は苦笑いした。
「え…っと、二人はどんな仲?」
気になったのかツナは二人に向かって尋ねる。
「元教え子の家にいた居候だ。」
「イタリアでお世話になってた人の家庭教師だよ。」
「…え?」
それじゃよくわからない、とツナは首を傾げた。
「もっとも、舞はつい最近まで超がいくつ付いても足りねーくれーの…「あーわーちょっと言わないで!」…良いじゃねーか。」
続きが気になるツナ。
しかし、舞はリボーンの声を遮る。
「あの時はあたしもガキだったんだって!」
「今も割とガキだぞ。」
「赤ちゃんに言われたくありませんよーだ。」
いつの間にか舞とリボーンにしかわからない内容の口喧嘩に発展し、なんだか続きを聞くような状況ではなくなってしまった。
「あーもー、二人とも取りあえず落ち着いて!」
ツナが二人の仲裁に入って(といっても舞がリボーンに一方的に弄られていただけだが)事態は鎮静化した。
「もっとわかりやすい説明してよ!」
「?さっきのが最上級のわかりやすさだったと思うけど…。」
「…もういいや。」
ツナは溜め息をついて聞くのを諦めた。
(また今度聞こう。)
第四話 終わり